ゲーム雑誌ライターになるには
ゲームの面白さを言葉で伝え、優れたゲームを世に知らしめるライター
ゲーム雑誌ライターとは、ゲーム雑誌やゲーム情報サイトなどで新作のレビューを執筆するライターを指します。雑誌やサイトの編集部に所属し、1日中新作ゲームや発売前の作品をプレイしては、感想をわかりやすく文章にすることが基本的なお仕事です。
あくまでも、すでに完成したゲームの批評や紹介を行う立場であり、直接ゲーム開発に関わる仕事ではありません。しかしゲーム好きの方ならきっと、「あの新作の評判ってどうなんだろう?まずはレビューを見てから購入を検討しよう」と参考にしたことがあるはず。そういう意味では、ゲーム雑誌ライターは優れたゲームの存在を世に知らしめ、売上に大きく貢献するような重要な役割を担う存在と言えます。
ゲーム雑誌ライターの仕事では、さまざまなジャンルの作品をプレイしていくことになります。したがって、アクション、RPG、パズル、恋愛系などジャンルに関わらず「ゲームなら何でも好き!」「仕事で1日中ゲームができるなんて最高」という考えられる方が望ましいです。
加えてプレイしたゲームの感想は、文章にしてわかりやすく伝えなければなりません。毎日文章を書いても苦にならない方、「学生時代に国語の作文が得意だった」という方には最適の職業と言えるでしょう。こうしたレビュー執筆のほか、「○○特集」といった企画の立案を求められることもあります。受け身でなく、主体的に雑誌編集やサイト運営に関わっていける人材が喜ばれるでしょう。
平均年収
ゲーム雑誌ライターの年収は300万~400万円ほど。ゲーム雑誌の発行部数は一般的な週刊誌に比べると少ないため、雑誌編集にかけられる予算も限られています。このため、ライター全体で見ると年収はやや低めとなるのが普通です。執筆のためにはゲームをプレイしなければならないので、一つひとつの仕事に時間がかかる点も考慮しておきましょう。
将来性
ゲーム雑誌やゲーム情報サイトの編集プロダクションの社員であるため、給料が低めとは言え安定性はまずまずのところ。また、ゲーム攻略本の執筆に携わることができれば、攻略本の売上の5~8%程度を印税として受け取れます。ゲームがヒットして攻略本がベストセラーとなれば、多額の収入を得ることも夢ではありません。
ゲーム雑誌ライターは、ゲーム雑誌や情報サイトに掲載する記事の企画立案から原稿の完成まで、数多くの工程に関わっています。まずは書きたい記事の企画案を作り、それが通ったらゲームメーカーへのインタビューやゲームショーでの取材へ。集めた情報を素材として原稿を執筆します。もちろん、記事のテーマとなるゲームを実際にプレイして攻略情報を得ることも大切な取材のひとつです。書き上がった原稿は編集部の指示に応じて修正を重ねます。攻略情報の検証や原稿の修正に時間をとられるため、文章力や構成力はもちろん忍耐力も必須。また、ジャンルを問わないゲームをプレイしたり調べたりすることになるため、オールマイティな作品に興味を持てる柔軟性も大切です。
ゲーム雑誌ライターに特定の資格は必要ありません。しかし、ゲームをプレイする消費者目線だけでなく、制作するゲームメーカー側からの目線で「ここが技術的にスゴイ!」という情報を発信できればライターとしての大きな強みになるはず。ゲームの制作側の事情を知るためにも、専門資格を取得しておくと役に立ちます。たとえば、制作のイロハについてある程度の知識が身につく、「CGクリエイター検定」「CGエンジニア検定」など。また、ライターとしての文章力を証明する資格があると、就職活動の際に有利に働きます。文章力・読解力・語彙力を測定できる「論理文章能力検定」を受けて自分の能力を知り、さらなるレベルアップのためにも練習を重ねましょう。
ゲーム雑誌ライターになるためには、どんなゲームにも興味を持ってプレイできる「ゲームへの愛情」、そして自分の思いを的確に明文化できる高い文章力が必要となります。また、自分の担当する雑誌やサイトをより楽しいものにしようという積極性も大切です。自分にゲーム雑誌ライターの適性があるかを知るためには、ゲームをプレイしたときに自分がどんなことを感じたのか、人に何を伝えたいかを文章にして、腕試しをしてみるのも良いかもしれません。
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