ゲーム雑誌ライターになるには
さまざまな企画で雑誌やサイトを盛り上げる
ゲーム雑誌ライターの仕事は、簡単に言えば「ゲームをプレイして感想を書く」ことがメインとなりますが、じつはそれ以外にもさまざまな仕事をこなしています。「担当するゲーム雑誌やゲーム情報サイトの内容を、楽しく盛り上げていくこと」が本当の仕事と言えるかもしれません。ゲーム雑誌ライターの仕事内容を詳しく見ていきましょう。
ゲームファンなら一度はゲーム雑誌や攻略本、ゲーム情報サイトなどを見たことがあるはず。基本的には、そこに掲載されているすべての記事の企画立案や執筆が、ゲーム雑誌ライターの仕事と言っていいでしょう。
攻略本やレビュー記事の執筆を中心として、ゲーム関連ニュース、ゲームショーやイベントのレポート。さらには著名クリエイターのインタビュー記事や、ゲームの広告となるタイアップ記事など、想像以上にたくさんの制作を担当しているのです。
まずは、書きたいと思っている記事の企画書を編集者に提出します。「次に流行りそうなのはどんなゲームか?」「いま読者が求めているのはどんな情報か?」を敏感に察知できるセンスはもちろんのこと、自分自身が興味のあるジャンルに限らず、ゲーム業界全体を見渡せる広い視野も不可欠です。加えて、自分のやりたいことを企画書にまとめ上げて編集者に対してアピールするプレゼン力も、企画の成功を左右する大切な要素でしょう。
記事の内容に応じて、必要な取材を行います。ゲームを開発したメーカーやクリエイターに連絡をとって、コメントや開発秘話など、読者が興味を持つような情報を収集。ゲームショーやイベントの記事であれば実際にイベントに参加します。また、記事の対象となるゲームを実際にプレイすることも大切な取材のひとつです。「ほかの記事では知ることができない、ここだけの情報」をたくさん盛り込むことが、良い記事を書くための重要な条件となります。
取材した内容をもとに、文章を執筆して記事を制作していきます。ゲーム雑誌の記事は単なるライターの感想文に終わってはいけません。読者に価値ある内容を提供できるよう心がけ、新しい情報を盛り込んで文章に説得力を持たせることが大切です。
誰が読んでも興味を持てるようなわかりやすさ・読みやすさを意識して、言葉遣いや表現には十分に気を配ります。プレイ画像やパッケージ写真、キャラクター画像などを掲載する場合は、関係者に連絡して準備を進めましょう。
編集者と校閲者に原稿を提出すると、修正指示が返ってきます。この指示をふまえて記事を再検討。雑誌全体の方針や、特集の内容に沿った内容となっていなければ、ときには原稿を丸ごと書き換えなければならないほどの大きな修正を要求されることも。特に広告を兼ねたゲームメーカーとのタイアップ記事は、メーカー側の意向に沿うよう何度も修正が返って来ることも珍しくありません。修正が完了して記事にOKが出ればお仕事は完了です。
ゲーム雑誌ライターになるには、ゲームに対する強い愛着、わかりやすい文章を書く文章力が必要とされることはもちろん、ほかにもさまざまなスキルを磨いていく必要があります。特に重要なのは、担当するメディアをより良いものにしていくため、「読者が求めているものが何なのか」を探し出す鋭い着眼力。攻略対象となるゲームを長時間プレイし、何度も原稿の修正に対応することになるため、忍耐力の高さもカギとなってくるでしょう。
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